東京湾に浮かぶ巨大要塞~猿島に渡る

一人歩き探検旅

横須賀の三笠公園にある三笠ターミナルからフェリーで約15分。沖合に浮かぶのは東京湾唯一の自然島で、夜間は無人になる島、猿島。そこは幕末維新の台場であり、そして先の大戦では旧陸軍、海軍の要塞基地でもありました。

幕末から先の大戦と、砲台を築き外敵を防衛してきた歴史遺産。猿島砲台跡の史跡を巡る探検旅、2023年夏版をレポートします。

その模様をアップした私の探検動画はコチラをどうぞ

決して一人で行ってはいけない!!!

東京湾要塞とはいったい?

そもそも「要塞」とは何か、と言うことですが、明治時代の条例によれば、「永久の防御工事を以って守備する地を要塞と称し」とあるようです。

日本の要塞は明治10年ごろから建設が始まり、全国の要所に広がっていきました。もちろん外敵(外国)に対抗するためですが、首都が置かれた東京の玄関口である東京湾にはいち早く多くの要塞が築かれました。

東京湾の要塞は全部で32か所に築かれました。ほとんどが東京湾を囲む半島に造られたのですが、そのうちの4か所が洋上に築かれました。第一海堡(かいほう)、第二海堡、第三海堡、猿島の4つです。

海堡と言うのは、海上に人工的に造成した島を要塞化したもので、第一と第二が現存していて、海上交通の安全上から、運用方法などで常に物議を醸しています。

第三海堡は関東大震災で被害を受けたあと、撤去され海の底に沈んています。

そして、猿島です。猿島は海堡と違い自然島です。戦艦三笠のある三笠公園から東方に約1.75kmのところに浮かんでいます。1995年に国から横須賀市に移管され、猿島公園として観光に活用されています。

猿島のこと

猿島は自然島で、しかも無人島です。いまは日中は観光客とスタッフが居ますが、最終のフェリーで無人になります。無数のトンビ(鷹の仲間)を見かけましたが、サルや犬、猫の類はいないようです。

面積は55000k㎡と言いますから、東京ドームがちょうど入るくらいと思えばいいでしょうか。縄文、弥生時代には人が居住していたそうですが、面積が狭いので水や食料に難渋したことでしょう。

猿島砲台は明治14年(1881年)に起工して3年後に竣工しました。その後、関東大震災で被災し永らく使われていなかったようですが、第二次世界大戦で再び砲台が置かれました。幸い、実戦にはならなかったため、遺構がそのまま残ったということらしいです。

猿島を探索してわかったのですが、明治時代に造られた石積みなどの遺構と、先の大戦時の建築物が混在していることです。ただ、いずれも時の流れとともに廃墟化していて、神秘的な雰囲気を醸し出しています。まさにインスタ映えするスポットなんですね。

フェリーは一時間に一本の割合で 三笠ターミナル⇔猿島 を往復しています。ゆっくり探検したい方は2時間くらい、BBQとか釣りを楽しみたい方は朝から夕方まで滞在できますよ。

猿島オフィシャルサイトはコチラ

猿島でできること・できないこと

できること

  • 豊かな自然と歴史遺産があって探検気分が楽しめる
  • 食材を持参すればBBQができる
  • オーシャンズデッキでゆったり食事(持ち込みもオッケー)
  • フィッシングができる
  • 海水浴ができる(夏季のみ)

できないこと

  • ペットや生き物の持ち込み
  • 事前の乗船予約
  • 自転車の持ち込み
  • ドローン撮影
  • キャンプ(宿泊)

※ほかにもできること、できないことがあるようですから、オフィシャルサイトで必ず確認してください。

アクセス

  • 京浜急行線の横須賀中央駅駅下車、三笠桟橋(三笠公園)を目指して徒歩約15分
  • 三笠桟橋(ターミナル)から、一時間に一本の割合でフェリー運航 大人2000円(入園料込み)

ご興味のある方は、私のYouTube動画コチラでまずは体験下さい。

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