水戸八幡宮のオハツキイチョウは国の天然記念物

一人歩き探検旅

今日は水戸の八幡宮にやってきました。

水戸八幡宮、別名「白旗山八幡宮」と言いますが、そこにある「オハツキイチョウ」を観に来ました。もちろん、その黄葉を観るためです。

そのオハツキイチョウ、ちょっと聞きなれない名前ですが、とても希少なんです。

オハツキイチョウとは

そもそもイチョウ(銀杏)は、地球上にたった一族一種の貴重な植物なのだそうです。太古から生存し続けていて、野生種は絶滅危惧種に指定されていて、中国にわずかに残るだけと言われています。

その中でオハツキイチョウは、イチョウの変種で、葉の上に実を結ぶ、または葉上に葯(やく)を付けるイチョウのことをいい、全国に約20本ほどの存在が知られている程度の貴重な品種なんです。

葯(やく)とは、おしべの一部で,ふつう花糸の先端に生じ,花粉形成が行われる袋状の部分。

神社の方にお聞きしたところ、この葉の上にヤクを付けたものはなかなか見ないそうです。管理人も足元に無数に落ちたギンナンの実を探しましたが、

ありませんでした”(-“”-)”

こちらのオハツキイチョウ、国指定の天然記念物です。昭和4年に指定されています。全国的にも国の天然記念物にも指定されるほど、数えるほどだそうで、貴重な存在でもあるようです。

また、イチョウの国指定天然記念物は、全国で27件しかありません。そのうち3件が関東にあります。この数字、生き物ですから、建造物以上に未来永劫と言うわけにはいきません。

  • 白旗山八幡宮(水戸八幡宮)のオハツキイチョウ~1929年指定
  • 麻布善福寺のイチョウ~1926年指定
  • 葛飾八幡宮の千本イチョウ~1931年に指定

樹齢800年、樹高42メートル、幹周り9メートルという巨樹で、本樹の前には「日本一の大いちょう」の大きな看板が設置されています。

水戸八幡宮について

  • 天正18年(1590)佐竹氏が江戸氏を滅ぼし水戸に入城
  • 文禄元年(1592)佐竹義宣公により創建
  • 慶長03年(1598)本殿を建立(現在、国指定重要文化財)
  • 慶長07年(1602)佐竹氏が秋田へ移封、徳川家所領となる
  • 元禄07年(1694)水戸光圀公により現在の城里町に移環
  • 宝永06年(1709)再び水戸に環座

関ヶ原の合戦で佐竹氏が徳川側につかなかったため、家康により水戸を追われ秋田に転封されました。

その後、御三家と言われる水戸徳川家ができ、水戸光圀や幕末の徳川斉昭のような後世に名を残す逸材を輩出して行くわけですね。

そんな中で水戸八幡宮も繁栄していったのでしょう。祭神は誉田別尊、息長足日売尊、姫大神です。

行ってみてわかったのは意外と境内がコンパクトであること。周囲が宅地開発されたからか、黄金に輝く本殿と、大銀杏がひときわ目を引いていました。

本殿は国指定の重要文化財です。昭和29年に指定されています。

アクセス

JR水戸駅北口から路線バスが出ています。乗車時間は10分程度です。

それでは、マイYouTube動画でご覧下さい。

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