旧吉田家住宅を訪ねる

一人歩き探検旅

今日は、千葉県柏市にある旧吉田家住宅を訪ねました。

この一週間ほど、体調を壊してしまい自粛。やっと全快しましたので満を持して、秋晴れの街に飛び出しました。

この「旧吉田家住宅」は国指定の重要文化財なのです。

千葉県内の国指定重要文化財(建造物)は、全部で29カ所あります。残念ながら国宝はありません。

ちなみに首都圏では、東京88、神奈川56、茨城32、埼玉28ヶ所あります。登録有形文化財のほうはいずれの県もたくさんあるのですが、重要文化財になると、ハードルがグッと高くなり数が少なくなります。

千葉県内29ヶ所の内訳を分析して見ました(文化庁データベースより)

  • 神社仏閣… 19ヶ所
  • 一般家屋… 9ヶ所
  • 灯台(犬吠崎)… 1ヶ所

神社仏閣は信仰の力がありますから、保存するベクトルが働くため圧倒的に多いですね。一般家屋の建造物は、ほとんどが木造なので、維持管理も大変だし、「スクラップ&ビルド」大好きなニッポン人の性格も相まって、どんどん世の中から消えていきます。

旧吉田家住宅について

旧吉田家住宅は柏市街の北方に所在する旧家で、江戸時代には下総台地に拓かれた幕府の軍用馬を放牧する御用牧(ごようまき)の管理にあたる牧士を務めた。
 主屋は、嘉永7年(1854)に建てられた寄棟造、茅葺の建物で、式台を構え、書院や新座敷を別棟で建てるなど、発達した座敷空間をもつ点に特徴がある。
 旧吉田家住宅は、大規模な主屋を中心に質の高い座敷を併設するなど、当地方の農家における住宅形式の到達点を示すものとして高い価値を有している。

国指定文化財等データベース (bunka.go.jp)

吉田家とは

花野井の吉田家は、家伝によれば一族の祖は平安時代の当地域の領主であった相馬氏一門に連なるもので、現在43代目と言われていますが、実際に歴史に登場するのは江戸時代以降になります。
江戸時代の古文書には、吉田家は主に農業を営みながら名主として栄えたと記載されており、幕府や領主の命に従い村内の諸事全般を取り仕切っていたことが分かります。
江戸時代中期頃からは金融や穀物売買等の事業を開始し、地域の特産となる醤油醸造業も手がけるようになりました。また、文政9年(1826)には、関東4か所にある幕府直轄の 牧の一つ「小金牧」の目付け牧士(補足)に任命され、以降4代にわたり牧の管理に関わりました。
明治から昭和にかけてはその財力を活かし事業家として活動しますが、これだけにとどまらず、登山やスキーなどスポーツの振興に尽くしました。現在でも、自然環境の保全や スポーツの振興に尽力されています。

●旧吉田家住宅歴史公園とは | 旧吉田家住宅歴史公園 公式サイト (former-yoshida.jp)

レクチャーはこれくらいにして、それでは訪問してみましょう。マイYouTube動画でご覧下さい。

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