二つの冠を持つ名園、小石川後楽園を訪ねる

一人歩き探検旅

今日は、特別史跡と特別名勝の二つの冠(かんむり)を持つ、とても貴重な小石川後楽園に来ています。そして、水戸黄門様の庭園としても有名です。

すでに駒込の六義園のレポートでお伝えしたように、全国で特別史跡は63件、特別名勝は36件あります。そのうち、首都圏(一都七県)では特別史跡は13件、特別名勝は3件だけなのです。

六義園は特別名勝の指定だけですが、首都圏で同じように二つの冠を持つのはあと、旧浜離宮庭園だけです。ちなみに全国では9ヵ所のみです。

とはいえ、今日は理屈抜きで紅葉真っ盛り!!! なのです(^^)/

ただ、先にご紹介した浜離宮恩賜庭園や六義園と同様、関東大震災や先の大戦でヤラレテていますから、文化遺産としての建造物はほとんど残っていません。

残念なことです。。。

小石川後楽園について

東京都公園協会のサイト記事を抜粋して引用します。

小石川後楽園は、江戸時代初期の寛永6年(1629年)に水戸徳川家初代藩主・徳川頼房(よりふさ)が江戸の中屋敷(明暦の大火後に上屋敷となる)に築造し、2代藩主・光圀の修治により完成した江戸の大名庭園として現存する最古の庭園です。

小石川台地の南端に位置する起伏に富んだ地形と自然林を活かし、日本各地の景勝を模した創設者頼房の庭造りを受け継ぎ、添景として光圀の代に儒教的思想を反映させた中国趣味が取り入れられました。日本と中国の名所や古典になぞらえた見所を配した「後楽園」は、造園当時から、明るく開放的な六義園と好対照をなしています。

中央に位置する「大泉水」をはじめ園内の多くの泉水は、江戸時代には、神田上水によってまかなわれていました。武家屋敷の邸内を上水が流れる例はまれで、現在は「神田上水跡」にその痕跡を見ることができます。

なお、当園は昭和27年3月、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝として国の文化財に指定されています。特別史跡と特別名勝の重複指定を受けているのは、都立庭園では浜離宮恩賜庭園と当園の二つだけです。全国でも京都市の鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、醍醐寺三宝院、奈良県の平城京左京三条ニ坊宮跡、広島県の厳島、岩手県の毛越寺庭園、福井県の一乗谷朝倉氏庭園を合わせ9ヶ所だけです。

この公園について|小石川後楽園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)

興味深い記事ですね。現存する最古の庭園であること、六義園と好対照なこと、神田上水の水を引いていたことなど、散策してチェックしてみたいことがいっぱいです。

それで、行ってみて、、、

「明るく開放的な六義園と好対照」とありますが、十分明るくて開放的でしたよ!!!

「神田上水の水を引いていた」ことについては、しっかりその痕跡を確認しました(^_-)-☆

神田上水とは

神田上水は現在の神田川のことです。厳密に言うと文京区の江戸川橋あたりまでが純粋な神田上水と言われています。ここより下流は新たに掘削されたり、ほかの川の流れと合流したものです。

神田上水については「神田川を辿る」シリーズで、井の頭池から隅田川まですべて歩いて辿りました。その模様はマイYouTube動画にしています。マイブログでも詳しくレポートしていますので、ぜひご覧下さい。

マイブログ神田川を辿る

小石川後楽園(水戸藩屋敷)の池の水は、文京区関口にある江戸川公園内の取水口から取り込んでいたと思われます。今は「神田上水取水口大洗堰跡」として残っています。ぜひマイYouTube動画でもご覧下さい。

アクセス

出入口は東門と西門の二つです。いずれもJRや地下鉄が周囲にたくさんありますから、どれを使っても徒歩数分でたどり着けます(^_-)-☆

隣接に東京ドームや遊園地がありますから、イベントをやっているとちょっとうるさいです”(-“”-)”

それでは、マイYouTube動画でご覧下さい。

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