平将門創建の竜禅寺三仏堂を訪ねて

一人歩き探検旅

今日は平将門が創建したとも伝えられる竜禅寺を訪ねます。天台宗の古刹です。

もっとも、平将門創建という話は、後世に創作された将門伝説も関東各地に数多く残っていますので、信じるもの信じないも、皆さん次第です。

将門伝説はさておき、この竜禅寺境内にある三仏堂は室町時代後期に造られた、正真正銘の国指定重要文化財なのです!(^^)!

JR常磐線取手駅から関東常総線に乗り換えて、稲戸井駅で下車します。関東常総線は知る人ぞ知る関東では超有名な非電化ローカル線(気動車)です。

関東常総線はマイYouTube動画ですでに紹介していますので、ぜひご覧ください。

竜禅寺について

取手市教育委員会の資料を引用します。

竜禅寺

米井山(べいせいざん)無量寿院と号し、宗派は天台宗です。天慶 2 年(939)の創建と
伝えられます。山号の米井山は、平将門が武運長久を祈願するために龍禅寺に参詣した際
に、井戸から米が噴き出したことに由来するといわれています。将門はこれを吉祥と喜び、
地名の米ノ井もこれに由来すると伝えられています。
また将門は三仏堂で生まれたとも伝えられ、近くには将門の愛妾桔梗御前の菩提を弔う
桔梗塚があり、龍禅寺と将門伝説との深いつながりが窺えます。

桔梗塚もぜひ立ち寄ってみましょう。

三仏堂

正面三間、側面三間で左右と背面に裳階が付いています。三方に裳階が付く形式の建物
は、他に例を見ません。屋根は寄棟造りで茅葺きです。内部は外陣と内陣に分かれ、内陣
には禅宗様の須弥壇が置かれ、三仏堂の名称の由来ともなった釈迦如来、阿弥陀如来、弥
勒菩薩の三体の仏像
が安置されています。
昭和 60 年(1985)1 月から 61 年 10 月にかけて解体修理が行なわれ、創建当初の姿に復元されました。
この時に、永禄 12 年(1569)の墨書のある木札が発見され、この年代には三仏堂が建立されていたこ
とが裏付けられ、さらに建物の様式などから 16 世紀前半の建立と推定されます。

三仏堂は、取手市で唯一、昭和51年に国の重要文化財に指定されています。三仏堂の内部は通常非公開です。時々虫干しなどで開けているそうですが、お電話でその予定日を訪ねましたところ、当面その予定はないそうです。残念!!!

平将門について

平将門と言えば、「新皇」を自称して朝廷に弓を向けた武将のイメージがあると思いますが、歴とした桓武天皇の血筋で、関東、特に坂東地方、取手、手賀沼周辺には将門伝説が多数存在し、今でも根強いファンは多いと聞きます。

その中でも特に、将門を祀っている千代田区の神田明神は有名ですね。また、大手町にある将門首塚も「勝負に勝つ」として参拝者が絶えません。今回、将門首塚にも行ってみましたが、夕方なのにひっきりなしに人が立ち寄っていました。

大手町のこの首塚はもとは神田明神があったところですが、いまでも日本でも超有数の高地価の場所に、相当な敷地を持って存在していると言うところが、平将門の歴史的な意味を見いだせるところです。

また、正月前後にレポートした成田山新勝寺は、平将門に対抗して不動明王を奉じ、護摩供養を行ったことが起源になっています。いわば神田明神と成田山新勝寺は相対する関係にあります。

平将門についてはけっこう奥が深いので、また別の機会にもう少し情報を整理してレポートしたいと思っています。

アクセス

関東常総線稲戸井駅で下車し、駅出口から反対側の国道294号線をまたいで住宅地の中に先に進んでください。徒歩10分でたどり着きます。上記の地図を頼りに向かってください。

また、国道沿いに桔梗塚があります。竜禅寺への道のりの途中です。

それではマイYouTube動画でご覧下さい。

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