秩父霊場八番さん~西善寺のコミネカエデ

一人歩き探検旅

秩父三十四観音霊場の八番、臨済宗南禅寺派西善寺(さいぜんじ)にやってきました。

地元では「ハチバンさん」と言われる観音霊場です。

秩父の象徴的存在である武甲山の麓にあります。管理人も登頂したことがありますが、この武甲山は良質な石灰岩が採掘できるので、北側の斜面が大きくえぐられて、一種異様な山容を呈しています。

それはさておき、西善寺ですが、コミネカエデと言う品種のモミジが超有名なのです。

訪れたのは11月28日。平日なのに早朝9時前から参拝客が何人も来ていました。ご住職によると、この数日がコミネカエデの一番の見ごろだそうです(^_-)-☆

西善寺とは

Wikipediaを引用するとご覧の通り。

1460年(寛正元年)、竹印昌岩によって開山された。当初は「西禅寺」という名称であった。そして、とある旅の僧侶が武甲山の麓に建てた根岸堂も管理するようになった。永正年間(1504年 – 1521年)、関東管領上杉憲房によって中興された。その際に「西善寺」に改称し、根岸堂も当寺境内に移している。明治の廃仏毀釈により根岸堂は破却、中に安置してあった十一面観音は本堂に移された。この十一面観音は秘仏であるが、12年に1度午年に開帳される。

当寺はコミネカエデの寺として知られている。樹齢600年の巨木であり、埼玉県の天然記念物に指定されている。

西善寺 (埼玉県横瀬町) – Wikipedia

秩父霊場公式サイトから引用するとご覧の通り。

開創は文暦元年(1234年)。
現在は臨済宗南禅寺派に属する禅宗の寺だが、以前は浄土系または天台系の念仏の寺だったようである。御詠歌や縁起に見られるように観音霊場でありながら直接本仏・阿弥陀如来による救いを説いていることから、古より西善寺は阿弥陀三尊の信仰を説き、多くの信者を集めていたことがうかがえる。本堂には阿弥陀三尊像が安置され、阿弥陀如来を中央に左に観世音菩薩、右に勢至大菩薩が配されている。三尊仏いずれも前屈みの立像で、参詣者をやさしく極楽の浄土に迎えてくれるよう感じられる。
なお、コミネモミジの新緑の頃と紅葉の頃には、朱印をされない方は200円の拝観料が必要となる。

8番 西善寺 :: 秩父三十四所観音霊場 (chichibufudasho.com)

西善寺公式サイトから引用するとご覧の通り。

當山の草創は鎌倉時代初期(1200年頃)一人の旅の僧侶が武甲山の麓にお堂(根岸堂)を建立したことに始まります。

文暦元年(1234)十三人の権者によって秩父盆地に三十三観音霊場が成立 當山も十一面観音を御本尊として三十一番札所に定められます。※秩父札所の成立年代は諸説あります。

恵心僧都作と伝えられている 十一面観世音菩薩は【別名 持山観音】と呼ばれており十一面観音では珍しく坐像です。
秘仏であり非公開ですが12年に1度 午歳に御開帳されます。これは文暦元年が甲午(きのえうま)歳であったことに起因すると伝えられています。

コミネカエデ(モミジ)とは

西善寺の紅葉は、コミネカエデです。

楓(カエデ)=紅葉(モミジ) ちょっとややこしいです。

カエデもモミジも、両方ともムクロジ科カエデ族の広葉樹の総称です。ですから分類上は同じ。そうはいっても、葉の切れ込みの違いで分けているそうですが…。

モミジの語源は、秋に紅葉したり黄葉したりすることを「もみず」(動詞)と言ったことからだそうです。

カエデの語源は、蛙の手に似ていることから「カエルデ」からカエデになったそうです。

語源からして、園芸や盆栽界では、葉が小さめで切れ込みが深く、紅葉が美しいものを「モミジ」、葉が大きめで切れ込みが浅く、紅葉が目立たないものを「カエデ」と呼んで区別しているらしい。

  • 切れ込みが深い…〇〇モミジ 例)イロハモミジ、ヤマモミジなど
  • 切れ込みが浅い…〇〇カエデ 例)ハウチワカエデ、サトウカエデ、ハウチワカエデなど

なかなか難しいですね。それでは西善寺のコミネカエデですが、上記の理屈で言うと「コミネ」は品種の名前だとして、「カエデ」なので、紅葉が目立たない種類ではないかと思うのですが、真っ赤に紅葉していました。

それから、このコミネカエデ、ネット検索ではコミネモミジとも呼んでいる記事も多くあります。

さて、いよいよ頭が混乱してきましたね。

葉っぱを確認したところご覧の通り。

さて、そのコミネカエデ(またはモミジ)は、埼玉県指定天然物記念物の優美な大木です。ご住職によると、老木ではなく、さらに成長しているそうです。

なかなか奥が深い。。。

幹回り3.8m、高さ7.2m、南北18.9m、東西20.6m、傘周り56.3mにも及びます。紅葉は例年11月中旬頃から後半ですが、今年は訪問した28日前後でしたね(^_-)-☆

秩父札所三十四ヶ所観音霊場とは

西国三十三所坂東三十三観音と合わせて日本百観音と言われる古くからの観音霊場。

文歴元年(1234)開創。室町時代後期には札所が定着し、江戸時代に観音信仰巡礼の聖地として賑わったそうです。

一巡すると約100キロですが、山道も多くあり、歩きお遍路は延べ6日くらいかかるそうです。

数年前に四国を歩きお遍路したときは、1200キロ以上を一ヶ月半かかりました。歩きお遍路は生半可では満貫成就できません。

四国お遍路の模様はコチラから。

アクセス

ところで、西武池袋線は飯能でスイッチバックするのはご存知ですか?

気が付くと後ろ向きに走っていたりします。スイッチバックと言うと山岳鉄道で動力不足を補うために、ジグザクに走行することが主ですが、こちらは駅の構造上の問題。関東では千葉の東武野田線柏駅も同様になっています。

と言うことで、今日は奮発して池袋駅から特急ちちぶ号(通称/レッドアロー号)に乗車します。

横瀬駅から少し歩きますが、「ハチバンさん」と言うように西善寺は観音霊場の札所。いたるところに案内板があります。

ただ、途中の西武秩父線に沿った道路に歩道がない(気を付けて)のと、アップダウンが少しあります。途中、一か所(祠のあるところ)、右に行くか左に行くか迷うところがありますが、どちらに行っても辿り着きます。

念のため、地図やナビで確かめながら進んだほうが良いですね。駅前に大きな看板の地図があります。速足で30分、ゆっくりで45分くらいかしら。

それではマイYouTube動画でご覧下さい。

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